手習帖


こちらでは蒔絵に関する技法を紹介します。
蒔絵とは
漆芸(漆を使った工芸)の1つで、漆器の表面に漆で模様を描き、
乾かないうちに金・銀粉等を蒔きつけ(振りかけ)たものです。
主な技法をご案内します。

平蒔絵(ひらまきえ)
漆で模様を描き、乾かないうちに粉を蒔きつけ磨いたもの。
秋野棗 川端近左(造)
百人一首蒔絵 かるた形 三段菓子器
高蒔絵(たかまきえ)
模様部分を漆で盛り上げ、蒔絵を施す手法。
牡丹に蝶蒔絵 銀金具付煙草盆
羽子板と羽根蒔絵 文箱
牡丹に蝶蒔絵 銀金具付煙草盆

研出蒔絵(とぎだしまきえ)
漆で模様を描いた箇所に粉を蒔きつけ、漆を塗り乾燥させた後、研磨して蒔絵層を出す。

羽子板と羽根蒔絵 文箱
紅白梅蒔絵 棗 甫斎造

梨子地(なしじ)
漆を塗った箇所に梨子地粉を蒔いて、さらに漆を重ねて研ぎ出す。
梨の肌に似ているためこの名がついた。

梨地梅蒔絵 三階菱紋入り 鐙(あぶみ)
時代硯箱 宗中「楽」字

切金(きりかね)
金・銀箔を方形・長方形・菱形などに切り、並べる手法。

印籠 粉溜地三牛図に山水蒔絵 根付 象牙軍配形唐子
牡丹に蝶蒔絵 銀金具付煙草盆
牡丹に蝶蒔絵 銀金具付煙草盆
螺鈿(らでん)
オウム貝・夜光貝・アワビ貝・蝶貝など、内側に真珠光を放つ部分を板状に切り出したものを、はめ込む手法。
「螺」は貝、「鈿」はちりばめることを意味する。
鷺草 蒔絵大棗 川端近左(造)
光琳蒔絵
蒔絵に鉛の板を貼る手法。江戸時代に尾形光琳が始めたとされる
光琳蒔絵 絵替り梨地角盆 5枚
木地蒔絵
木目を活かして木地に直接蒔絵を施すこと。
松銘々皿 鳥蒔絵入
沈金
彫って金を埋める手法。
輪島塗花器蘭沈金蒔絵 塩多政喜(作)共箱 輪島塗 沈金 大長盆 福久勝利(作)
輪島塗花器蘭沈金蒔絵 塩多政喜(作)
輪島塗 沈金 大長盆
福久勝利(作)
粉溜地(ふんだめじ・ふんだみじ)
地塗りで鑢粉(やすりふん)など金属粉を蒔き詰めるもの。
金粉を蒔きつめたものを金粉溜地、銀粉を蒔きつめたものを銀粉溜地と呼ぶ。
印籠 粉溜地三牛図に
山水蒔絵
根付 象牙軍配形唐子
都の錦 平棗 茶平一斎 (造)