和太守卑良(わだ もりひろ、1944年~2008年)
兵庫県西宮市出身。京都市立美術大学陶磁器工芸科卒
大学卒業後は同学長でもあった長崎太郎氏から要請を受け、高知県安芸の古窯の復興に従業。
1977年、茨城県笠間市に窯を築く。
75年より二位本陶芸展に毎回出品をする。
80年以降は日本伝統工芸展にも毎回入選を重ねる。
83年、日本工芸会正会員に就任、しかし90年に同会を退会して無所属作家として
東京・大阪などを中心に個展にて作品を発表、活躍を示している。
80年、ファエンツァ国際陶芸展金賞をはじめ同年北関東美術展優秀賞、87年、日本陶芸展賞、
88年、日本陶磁協会賞など受賞し90年にはニューヨークにて個展を開催。
轆轤を使わずすべての形成を手捻りにより行い、現代的な造形力を発揮、
さらにその器体に線紋の絵付を施す「杉紋」、「雲花紋」や焼成時に
異なった発色をする陶土を混ぜ合わすことにより幻想的な作品「彩土」など独創性高い作品を展開している。
陶印は「守卑良」「W」など