野々村仁清

(ののむら にんせい、1655年(明暦)~1673年(寛文頃))
本名は清右衛門。通称、壺屋清右衛門。号、仁清。

丹波より京に出て粟田口の陶窯で修行後、瀬戸にて茶入の技法を取得。
帰京後、御室仁和寺の門前にて作陶。
同寺の御用品などを手掛ける。

作風は優美な彩色を用いて陶器に着色をし、色絵の茶陶を焼成。
現在の京焼の主流である仁清焼を確立した。
また、陶器に窯名だけでなく作者の落款を用いた初めの陶工とされている。

号の由来に関しては、生地から「野々村」、仁和寺より賜った「仁」、
本名である清右衛門から「清」をとって、「野々村仁清」と称した。

代表作に、「吉野山図茶壷」「藤花図茶壷」「ほら貝香炉」「雉子香炉」等。