辻清明 (つじ せいめい、1927年(昭和2)~2008年(平成20)81歳没)
東京都出身。
1941年、姉の輝子と共に辻陶器研究所を設立して焼成を始める。
戦後、1952年には新工人会を設立し、光風会工芸部にも出品・受賞を続ける。
1955年、現代生活工芸協会会員に就任。
この頃から夫人の辻協氏と共に工房を持ち信楽、伊賀、唐津などの陶土を用いた
オリジナル性の高い作品を展開、特に信楽作品での評価が高く桃山期の古信楽を感じさせるかのような
重厚感のある作品や斬新なデザインのオブジェ陶など古陶磁の深い造詣と現代感覚を兼ね揃え、
夫人との二人展などで人気を得ている。
公募展、企画展などにも多数出品し、64年に日本陶磁協会賞、83年日本陶磁協会金賞、
90年藤原啓記念賞など受賞。
陶芸作品のほかにガラス工芸のコレクターとしても有名で90年ごろより自らもガラス作品も手掛ける。
陶印は「清明」「ツ」