(ふかみ すえはる、1947年(昭和22)~(現在))
京都府出身。窯元の六人兄弟の末子として生まれる。
京都市工芸指導所にて陶技を修得。
1967年、第10回新日展にて初入選。以降は89年まで毎年日展に出品して入選17回。
1984年の改組第16会展では特選を受賞。
1978年、京都工芸美術展大賞、79年第1回日本新工芸展会員賞、
1982・85年、中日国際陶芸展で大賞を受賞するなど活躍。
1980年代半ば当たりから意識を世界に向けヨーロッパを中心に各展覧会に精力的な出品活動を開始。
8195年、ファエンツァ国際芸術展グランプリ受賞。
1985年、国際陶芸ビエンナーレ・シャトウル展(フランス)、87年世界トリエンナーレ小品展(ユーゴスラビア)、
そのほかベルギー、スイスなどの日本陶芸の巡回展などに出品。
個展においても国内外で多数開催しており幅広い陶芸活動を展開。
国内では90年以降日展を退会して無所属作家として個展を中心に活躍。
1992年、陶磁協会賞、同年第5回MOA岡田茂吉賞展優秀賞、95年京都美術文化賞、
96年毎日芸術賞、97年京都府文化賞などを受賞。
白磁、青磁などの磁器を用いてオブジェ的な作品を展開し、磁器の持つ硬いイメージを
抽象的な稜線を用いることで温かみのある柔らかい作域を展開し
現代的なフォルムを創造することを意識して作品自体の存在感を高めている。
陶印は、「陶治」釘彫「陶」など