伊藤若冲

伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう、正徳6年(1716年3月1日)~寛政12年(1800年10月27日) 85才没)
京都・錦小路の青物問屋「枡源」の跡取り息子として生まれる。

「若冲」の号は、禅の師であった相国寺の禅僧・大典顕常から与えられた居士号である。
若冲という人物は絵を描くこと以外、世間の雑事には全く興味を示さなかったという。
40歳には、家督をすぐ下の弟に譲ってはやばやと隠居し、念願の作画三昧の日々に入った。
以後、85歳の長寿を全うするまでに多くの名作を残している。(『藤景和画記』より)

江戸時代の京の絵師。
濃彩の花鳥画、とくに鶏の絵を得意とした。写実と想像を巧みに融合させた
「奇想の画家」として曾我蕭白、長沢芦雪と並び称せられる。

1970年に辻惟雄の『奇想の系譜』が出版されて以来注目を浴びる。
1990年代後半以降その超絶した技巧や奇抜な構成が再評価され、
飛躍的にその知名度と人気を上げている。