十二代 弘入(こうにゅう、1857年(安政4)~1932年(昭和7))
11代慶入の長男。本名は、小三郎、惣次郎(幼名)のち吉左衛門、喜長
12代楽吉左衛門
1871年家督を継ぎ吉左衛門を襲名。
黒楽茶碗、赤楽茶碗共に、色彩表現に優れ、釉薬を二重にかけることにより色の変化を演出。
また、箆(へら)使いにおいては、9代了入を基礎としながらも独自に研究。
独特の穏やかな胴の丸み、男性的で豪放的な作品を残す。
印には糸偏が8を模る「8楽」が主流、そのほか徳川頼倫候筆の「楽」、
碌々斎宗左筆の草書「楽」、「十二代喜長」の角印を使用。
西本願寺用に瓢箪型の中に「澆花」とされた印もある。
印名は「樂」(「楽」)「十二代喜長」