四代 江岑宗佐 逢源斎

(こうしんそうさ ほうげんさい、1613年(慶長18)~1672年(寛文12))
本名は十三郎(幼名)のち右馬之允、宗愛のち宗左

表千家4世家元 江岑宗左

千家三世の千宗旦の三男として生まれる。
兄に後の武者小路千家4世の一翁宗守、弟に裏千家4世の仙叟宗室がいる。

1642年、大徳寺の沢庵宗彭や玉舟宗璠の推挙により紀州徳川家の茶頭として赴任。
(以降幕末まで紀州徳川家に代々仕える)
また、1646年の父の隠居に伴い千家4世と不審菴を継承、そのとき父・宗旦は不審菴の裏手に
今日庵を建設しているが、こちらは弟の仙叟宗室が宗旦の没後に継承し、裏千家を確立した。
江岑宗左の著書として「江岑夏書」を残す。

ロブマイヤー

ロブマイヤー【Lobmeyr】
1823年、ウィーンに創設される。
1835年にハプスブルグ家の「皇室御用達」の称号を賜り、その名声は確立される。

ロブマイヤーは、熟練した職人たちによる、宙吹きのグラス成形、ハンド・カッティング、コパーウウィール・
エングレーヴィング(銅のホイールによる文様の彫刻)の技法を守り続けています。

ロブマイヤーの製品は、鉛を入れない「カリ・クリスタル」を素材とすることを徹底しています。
これは、軽やかさへのこだわり、つまり飲み物を入れる器として、鉛を含む「レッド・クリスタル」は重く
適さないと考えるからです。さらに、「カリ・クリスタル」という素材は、グラスという素材の脆弱さを脱し、
堅牢さを実現しました。
目先の美しさだけにとらわれない、器としての機能性を十分に考慮した職人魂の作り出した、
究極の「道具」であるといえましょう。

ロイヤル・ドルトン

ロイヤル・ドルトン【Royal Doulton】

1815年ジョン・ドルトン(John Doulton)がジョン・ワット(John Watts)の共同出資を受けて
ロンドンのランベスで創業した。
2代目ヘンリー・ドルトン(Henry Doulton)の代になって、蒸気機関を取り入れ生産効率を高め、
排水設備や衛生用品を製品化し、ロンドンの都市化に大きく貢献するとともに企業として大成功を収めた。

1877年、現在も本社となっているバースレムに窯を移す。
ボーンチャイナを導入し、芸術的テーブルウェアを創造する。
1887年、ヘンリーはヴィクトリア女王より陶磁器界では初めてのナイトの称号を与えられ、
1901年にはエドワード7世よりロイヤルの称号を得る。

現在は、世界中の大人気ベストセラー「ハドンホール」を持つミントン、
世界最大数の生産量を誇る「オールドカントリーローズ」を持つロイヤルアルバート、
イギリス陶磁器最高の「ロイヤル」と「クラウン」の称号を持つロイヤルクラウンダービーを
傘下におさめる世界最大の陶磁器メーカーの一つである。

ロイヤル・ダックス

チェコスロバキア製 ROYAL DUX (ロイヤル・ダックス、または、ロイヤル・ドックス)は、
1853年に設立されたボヘミアの名窯です。

1878年にフランス博覧会で銀賞、1904年にセント・ルイス世界博覧会でグランプリ、
1906年にミラノ博覧会で銀賞に輝いています。

ロイヤル・コペンハーゲン

ロイヤル・コペンハーゲン(Royal Copenhagen)
デンマークの陶磁器メーカー。(The Royal Copenhagen Manufactory)
絵付けはすべて手描きで、製品の裏側にはロイヤルコペンハーゲンのマークと、
アーティストのサイン、シェーブナンパーが入れられている。

1773年、フランツ・ヘンリック・ミュラーがデンマークで初の硬質磁器を完成させる。
1775年、クリスチャン7世国王とユリアナ・マリア王太后の援助によって
「ロイヤルコペンハーゲン」王室御用達窯となった。
1779年、ユリアナ・マリア王太后がマイセンより技術者を集め、
民間企業だったこの窯は王室が株を買い占め、王立デンマーク磁器製陶所となった。
1868年、王室はロイヤルの称号を残すことを条件に、窯の株式を大商人のブラックに売却。現在に至る。

世界一豪華なディナーセットとして不朽の名作と謳われているパターンネーム
「フローラ・ダニカ」は創立初期の1885年につくられた。
植物を食器に描くこのパターンの食器は現在もデンマークの公式晩餐会の食器として使用されている。

また、古くから日本の有田焼の影響を強く受け、手描きによるコバルトブルーの絵柄も特徴。
1868年から制作されている下絵の手描きのブルーバターン「ブルーフルーテッド」はベストセラーのひとつ。
唐草模様パターンで緻密なレース技術が繊細で格調高く世界中で愛されているが
特に日本人の人気を集めている。
1908年以来欠ける年なく続いているイヤープレート(クリスマスプレート)も人気商品のひとつ。

ロイヤル・クラウンダービー

ロイヤル・クラウンダービー【Royal Crown Derby】
1748年にアンドリュー・プランシェによって窯業の盛んな町、イギリスのダービーに創業。
小さな人形や動物をかたどった磁器の製造を開始したことに始まる。
1756年、ウィリアム・デューズベリーが加わり、有名窯を次々吸収し発展する。

1775年に伊万里様式のデザイン「イマリ(日本名ジャパン)」を発表。
王族貴族の間に東洋ブームを巻き起こす。
これを機に1775年に国王ジョージ3世よりクラウンの称号を得る。
絵付け、金彩、モデル製作の各分野に秀でたアーティスト集団を結集した工場は、
ヨーロッパの優れた磁器窯の中でも最高位にランクされ、英国で最も重要な存在となる。

1877年、エドワード・フイリップスとウィリアム・リサーランドがダービークラウン陶磁器会杜を設立。
オスマストン・ロードに工場を開きました。ここで、「エッグシェル」生地、パリアン磁器、
酸を用いた金装飾や24カラットの盛金装飾の技術も完成。

ロイヤル・ウースター

ロイヤル・ウースター【Royal Worcester】
1751年、ウィリアム・ディヴィスが経営者となり、ジョン・ウォール博士の指導のもと、
イングランドのウスター市にウースター磁器会社として創業された。

1752年、ソープストーン(ステアタイル)を素地に混ぜて軟質磁器を作ったブリストル工房を合併する。
1789年、ジョージ3世より、英国の陶磁器界で初のロイヤル(王室御用達)の称号を得る。
以後、現在までロイヤルの称号を途切れることなく受け続けている唯一の窯で、
現存する英国最古の名窯である。

代表作「ペインテッド・フルーツ」はウースター最高の工芸品である。
フリーハンドによる絵付けけと焼成を6回繰り返す。さらに特殊技法で施す22金を11時間もかけ、
研磨し輝きを引き出す工程は、歴史と伝統の技である。
2001年には設立250周年を迎え、王室御用達の名誉と培ってきた伝統を守りながら、
現代のトレンドに合わせて洗練された作品を世界へ届けています。

ロイヤル・アルバート

ロイヤル・アルバート【Royal Albert】
イギリスの陶磁器メーカー。

1896年、トーマス・ワイルドとトーマス・クラーク・ワイルド親子がストーク・オン・トレントにおいて創業。
1897年、ビクトリア女王即位60周年記念の記念品を依頼され、1904年に「ロイヤル」の称号を得る。
王室御用達の名にふさわしいハンドペイントの素晴らしい製品を作り上げ続けている。

ロイヤルアルバートのデザイナー陣の中でハロルド・ホールドクロフトは、
花柄に関する絵師たちの情熱を端的に示した作品で知られています。
1962年にハロルドがデザインした「オールドカントリーローズ」は、
スティブル手法によって施された豪華な22カラットの金の点描と、
磨き抜かれた金の縁取りで仕上げ、世界で1億客以上も販売されたベストセラーになっています。

ふたつのロイヤルワラントを掲げる王室御用達ブランドとして、特別な作品も作り続けています。
最近では2002年に、女王エリザベス2世の即位50周年と、エリザベス皇太后の崩御のメモリアルとして、
数々の作品を発表しています。

ローゼンタール

ローゼンタール【ROSEN THAL】
1879年、ドイツのバイエルンで創立された伝統ある窯「ローゼンタール社」。
機能性と芸術性の融合をリアルに感じさせる作品が多くあり、
極めて現代的な作品を発表しているのがローゼンタールです。

タピオ・ヴィルカラやティモ・サルパネヴァなど1950年代に注目を集めていたスカンジナビアデザインの
巨匠たちをいち早く迎え入れ、芸術性・デザイン性を最優先させたラインナップを誇るスタジオラインは名品です。
しかし、2009年1月、ウェッジウッドなどを傘下に持つ「ウォーターフォード・ウェッジウッド」の
事実上の経営破綻を引き金に破産した。

リモージュ

リモージュ【LIMOGES】
フランス南西部パリから約400キロに位置するリモージュは、ヨーロッパ有数の磁器の街として有名です。
18世紀頃、磁器の主原料カオリンの鉱脈がこの地で発見されて以来、
フランス王朝の華やかな宮廷生活を飾った磁器づくりの都となりました。