セーブル

1738年、民間でヴァンセンヌ窯が創設される。
1751年、ルイ15世は、ヴァンセンヌの陶器製造を独占事業とし、
フランスで他の製造所での陶器製作を禁じる。
1756年、ヴァンセンヌ窯をポンパドゥール夫人の館の近くのセーヴルの街に移す。
1759年、フランス王立製陶所となる。
1804年、フランス革命により閉鎖していたが、ナポレオンによって「国立セーヴル製陶所」として復活する。
1876年、セーヌ川沿いのサン・クルー公園に接した広大な敷地に移転。これが現在の「国立セーヴル製陶所」の工場である。 その隣には「セーヴル国立陶磁博物館」がある。
(1824年に「陶磁器とガラス器の博物館」として建てられた。)
1986年 パリにショップが出来る。

セーヴル磁器は、今でも18世紀と同じように轆轤(ろくろ)を回して作られています。
年間約6000ピースに限定されて作られていて、そのほとんどがオフィシャルテーブルウェアや
政府のオフィシャルギフト用になるので、稀少性が高いのです。

貴重な作品はパリのセーヴル陶磁博物館に展示されています。

サン・ルイ

サン・ルイ Saint Louis
サン・ルイは、フランスで1586年に創業したヨーロッパで最も古い硝子器メーカー。
現在はエルメスグループの傘下にある。
ルイ15世が、既存のガラス工場を王立ガラス工場とした際に与えられた名前。

鉛を配合した透明度と強度の高いガラスやサンルイクリスタルの開発に成功し、
ガラス工業で遅れを取っていたフランスを一気に盛り上げた。
王制時代には、技術の流出を防ぐため、遠方へ行く際はかならず申請をするなどの
制限が従業員に課せられ、最高は死罪まであった。
それだけ製品の完成度が高いということである。

現在も作り続けられていますが、クリスタルの重みや切子技術の細やかさ、
昔のサンルイグラスは、現在のもよりずっと滑らかで細かな曲線でできています。
戦前の方が今より良い商品を生み出していたと言われています。