羽田登喜男

羽田登喜男(はだ ときお、1911年(明治44)~2008(平成20))
石川県金沢市出身。

1925年に加賀友禅師南野耕月に弟子入り。
20歳の頃京都に出て、京友禅の曲子光峰に師事。
1937年に独立。

戦後より日本伝統工芸展にて活躍を示す。76年、23回展にて東京都教育委員会賞を受賞。
同年に藍綬褒章、78年に京都府美術工芸功労賞、82年に勲4等瑞宝章に選出。
88年に国指定重要無形文化財(人間国宝)保持者の認定を受けている。

糸目糊、籍出し糊といった伝統的な技法と自然の花鳥、草花から取り入れた図柄を用いて
秀作を残しているが、最大の特徴としては写実的な加賀友禅と装飾的優雅な京友禅を融合させた
独自の作域を創始しており手描友禅に新たな境地を築いた。
2008年(平成20年)2月10日没