番浦省吾

番浦省吾(ばんうら しょうご、1901年(明治34)~1982年(昭和57))
石川県出身。

24歳の頃に京都に出て漆工芸を学ぶ。
1930年、第11回帝展にて初入選。以来、戦前は帝展、文展と官展系に出品を重ねる。
1936年、文展選賞を受賞、また翌年のパリ万博展では名誉賞を受賞。

戦後は日展を中心に出品を続ける。
1948年に東都漆芸創人会(朱玄会)を創立し近代漆芸の先駆的な活動を示した。
1963年「象潮」により日本芸術院賞受賞。

作品では既存の漆芸にはない技法や新しい取り組みを次々に創案し、
伝統技法を尊重する一方で現代性を重視したデザインを展開した。