十一代 瑞翁宗左 碌々斎(ろくろくさい、1837年(天保8)~1910年(明治43))
本名は与太郎(幼名)、宗員のち宗左、宗旦
表千家11世家元 瑞翁宗左
10世祥翁宗左の長男として生まれる。
1855年に父の隠居に伴い家元襲名。
1868年の明治維新まで紀州徳川家に出仕したが、幕府崩壊に伴い終焉となり、
また幕末~明治初期は茶の湯衰退期となる。
碌々斎はそうした困難な時代背景の中で神社仏閣などでの茶事を多くこなして茶の湯復興に努め、
1886年には北野大茶の湯三百年記念茶会、87年に明治天皇に献茶、
90年に利休三百回忌を担当、伝統を守っている。