渡辺沙鴎(わたなべ さお、1863年(文久3)~1916(大正5))
愛知県出身、本名は周。
書を水谷魯堂、次いで恒川宕谷に学んだ後、漢学を浅田藤山・佐藤牧山、
画を神保木石と地元の書画家らに学んでいた。
1888年に上京して、日下部鳴鶴に弟子入り、中林梧竹、巌谷一六らにも指導を受け
本格的に書家を志す。
その後、六書展覧会、日本書道会などの書専門の展覧会の発足に尽力を示し、
以後は毎年出品を重ねて発展にも貢献を示した。
印名は「沙鷗」「清」「華」「東海沙鷗」「嗜子秀雪」「飛清閣主」など