井上萬二(いのうえまんじ 1929年3月24日生)陶芸家。
有田の窯元に生まれ、苛酷な軍隊生活、
そして26年間にもおよぶ修業を経て培われた強靭な精神と肉体は、
傘寿を前にして、なおも精力的な作陶を続ける基盤となっている。
1952年頃に奥川忠右衛門の作品に衝撃を受け、門下生となり白磁や轆轤の技法を学んだ。
1958年に県立有田窯業試験場の技官として勤務を始める。その傍らで独自の意匠や釉薬の研究に励んだ。
1995年に人間国宝に認定された。
2007年現在、有田町で息子の井上康徳と共に井上萬二窯と平屋建てのギャラリーを構えている。
日本工芸会参与、有田陶芸協会長。